TAVARUAストーリーVOL.4
クラウドブレイクの波

フィージー タバルア島

タバルア島には主に3つのサーフブレイク(波)がある。それらはクラウドブレイク、レストランツ、タバルア・ライツと呼ばれ、ブレイクにはそれぞれの特徴がある。

この写真は、クラウドブレイク。サイズは6フィート+、このサイズになると、エキスパートオンリー。

僕がタバルアに訪れた時も、1週間の間で、このサイズが2日ほどあった。
ややレイトテイクオフではあるが、ショルダーの張っている波にテイクオフ出来れば、ダウンザラインで加速し、ショルダーウォールの巻き具合を確かめながらタイミングを合わせたボトムターンが可能。
波のふところに巧く潜り込み、ウォールにレイルをセットアップすると、絵に描いたような景色が目の前に現われる。
巻き上がる波はリップとなり、波面を滑走するサーファーをすっぽりと包み込み始める。
リップが前方にズタターッ!と落ちながら、チューブの出口は真ん丸に開き、パドルバックしているサーファーと目が合う。
ボードが波面を切り裂く音とリップが落ちる音が混ざり合うと、チューブの中を疾走する自分を感じることが出来る。それは体感的にとても長く感じられるものだ。
そして、もっと長く、もっと速く、チューブの中を突っ走ることを想いながら、何回もピークに向かってパドルアウトすることになる。6フィート+のクラウドブレイクはチューブライディングの波なのだ。

story by Tokushi Akai
surfer:Gade/Tavarua Boatman


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